アンティークのページ

ファイヤーキングをめぐる、ちょっといい話

ある日のこと、お店に、わりと年配の女性のお客様がいらっしゃいました。
若い方だけではなく、年配のお客様もよくいらっしゃるのですが、その方は
ファーイヤーキングのカップや、マグを手にとっては、「あら、懐かしいー!」
と喜んでいらっしゃいます。

当店のある、北海道の千歳という街には、前の戦争の後、アメリカ軍が駐留
し、大きな基地もあり、アメリカ人が大勢住んでいました。市民との交流も、
いろいろあったようです。食事や食器などもアメリカ人のライフスタイルとして、
憧れのものとして経験したそうです。

そして、そこに、ファイヤーキングの食器たちがあったのです。この女性は、
リアルタイムでファイヤーキングを、アンティークじゃなく、食器として経験され
たそうです。ご自分もいくつか持っていたそうですが、いつの間にか無くなって
しまったとか。そんな懐かしい食器たちが目の前にあるのですから、先の言葉
にも納得!アンティークとしてしかファイヤーキングを知らない私には、とても
うらやましく、また、微笑ましいお話でした。

そのお客様は、「私へのご褒美に」と言って、ピンクのスワールのカップ&ソー
サーをお求めになっていきました。見るたび、触るたびに、ご自分の想い出が
よみがえるのでしょうね。いいなあー!!皆さんには、こんなインパクトのある
食器がありますか?残念ながら、私にはありません。

蛇足ですが、そのお客様が、とってもセンスの良いご婦人に見えたのは、言う
までもありません。(^_^)

そしてオマケ・・・・(お客様より)

米軍のいた街という土地柄ですので、最近たくさん出来てきたリサイクルショップに、なんとファイヤーキングが!
しかも、お店の人が価値を知らなくて50円とか、100円という値段で売られていたそうです。当店のお客様の実話
です。「なんかファイヤーキングっぽいなあ?」と思ってカップの底を見たら、「ちゃんと刻印があったの!」という事
でした。レジのおじさんは「こんなのがいいの?」って聞いてきたそうです。日本中の、今も米軍基地のある街や、
昔、米軍のいた街のリサイクルショップを探してみると、掘り出し物があるかもしれませんよ・・・・・

前のページに戻る。